医療におけるやりがいとは
医療の仕事におけるやりがいとは、一体なんだろう。病気の患者を治療することが医療ではあるが、それだけではない。近年の医療現場では「QOL」と「EBM」という二つの言葉がよくいわれている。「QOL」(qualityoflife)とは、治療によって患者の生活の質が下がったり、患者の「人間」としての尊厳が損なわれることのないように配慮すること。たとえば、「EBM」(evidence-basedmedicine)とは、科学的で厳密なデータに基づき、最善の医療行為を行うことである。これまでの「医療=治療のみ」という考えから、「患者本位の医療」へと変化していくことにより、よりよい医療サービスの向上へとつながっていく。同時に、医師や看護師、薬剤師など、医療に携わるさまざまなスタッフが連携することにより、「チームで行動をしている」という意識が高まり、医療へのやりがい向上と、よりよい医療サービスの提供となるのだ。現在、さまざまな病気治療に対する標準的ガイドラインが検討されている。このガイドラインの完成により、不必要な医療機器や薬剤の使用など、無駄な治療をする必要もなくなり、患者の精神的・経済的な負担も軽減される。それと同時に、患者自身も治療方針が理解しやすくなり、医療を行う側と医療を受ける側とのコミュニケーションも取りやすくなる。つまりは、これまで以上にやりがいを感じながら医療が行える現場が生まれてくるのだ。病気が完治し、笑顔で病院をあとにする患者の顔を思い浮かべながら治療に取り組むことが、今後さらに求められる。